クリスティーズ&サザビーズ VS 国内年間取引額/キュリオ定期便

先日、「日本と世界の美術市場規模」という記事を書きましたが、

その中で、日本の全8社の美術品オークションの2015年の落札額合計が、

およそ100億円。   ということでした。

今月の11日にイギリスのロンドンで、
クリスティーズの「戦後&コンテンポラリー アート・イブニング・オークション」というセールが
行われました。

出品作品は、

20160214 Alexander Calder Untitled
アレクサンダー・カルダー

20160214 Yayoi Kusama Accreations I
草間彌生

ルーチョ・フォンタナ
ドナルド・ジャッド

20160214 Frank Stella Nowe Miasto III (New Town III)
フランク・ステラ

リチャード・セラ
などなど。

落札率は、85%で、
落札総額は、なんと5700万ポンド(およそ95億円)。

これは、2015年の美術品関連オークションの国内市場と、ほぼ同額です。

そして同じく10日にイギリス・ロンドンで開催されたサザビーズの「コンテンポラリー・アート・イブニング・オークション」
こちらの落札総額は、6900万ポンド(およそ114億円)ということで、

20160214 Yves Klein UNTITLED ANTHROPOMETRY (ANT 59)
イヴ・クライン(10,Feb,2016 Sotheby’s London)

20160214 Jean Michel Basquiat UNTITLED (HEAD OF MADMAN)
ジャン=ミシェル・バスキア (10,Feb,2016 Sotheby’s London)

20160214 Lucian Freud PREGNANT GIRL
ルシアン・フロイド(10,Feb,2016 Sotheby’s London)

たった2日間、たった2回で、日本国内の年間落札額の2倍。

ということは、
日本国内ではなく、世界に目を向けていることで、

《素晴らしい作品に出合えるチャンスが断然上がる》

かもしれませんね。

文:渡木章浩

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