刺激的なアートなのか? 荒川修作+マドリン・ギンズの集合住宅/キュリオ定期便[2016/06/15]号

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住み手が、どんな人間だろうと、
自分の感覚を研ぎ澄ましながら生活することを要求する住宅、
それが「三鷹天命反転住宅」だ。

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現代美術家であり建築家の荒川修作とマドリン・ギンズが手掛けた集合住宅、
全9戸の内外装には、14色をビビッドに施し、
どの位置に立っていようと、必ず6色は目に入ってくるようになっている。

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床は2種類の凹凸がり、
裸足で歩くと、いろいろな感触が伝わってくる。
この凹凸は、大人と子供の土踏まサイズだ。

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キッチン、バスルーム、部屋ごとに、さまざまな素材を使い、
四方八方から感覚を刺激してくる。

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収納は、フックから下げて行うので、荷物が頭にぶつからないよう、
常に気を配る必要があるだろう。

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この住宅には、In Memory of Helen Keller(ヘレンケラーのために)という献辞文がある。
ひとりひとりがヘレン・ケラーのようになれる可能性を秘めているのだ。

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身体的能力の違いを利用した、それぞれの使用方法があり、
子供の方が大人より使いこなせる場所もあれば、70歳のお年寄りにしかできない動きもある。
この奇妙な感覚を味わいたいなら、
ぜひ事前予約制の見学会、もしくはショートステイプラグラムを利用してみよう。

http://www.rdloftsmitaka.com/
http://tabi-labo.com/

文:渡木章浩

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