おもちゃ、それともアート?ジェイソン・フリーニーの解剖モデル版バルーン・ドッグ/キュリオ定期便

デザイナーのジェイソン・フリーニー氏が発表した
解剖モデル版バルーン・ドックが痛快だ。

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ジェフ・クーンズのバルーン・ドックと言えば、
2013年11月12日のクリスティーズ・ニューヨークで、
当時の最高落札額を5,840万5,000米ドル(58億930万円)で更新した作品だ。

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[Jeff Koons(B.1955),Balloon Dog (Orange),Executed in 1994-2000,307.3 x 363.2 x 114.3 cm]

その廉価盤ともいえる各色限定2300(2002年制作)のバルーン・ドックでさえ、
150~200万円という高値で落札されている。

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そんな中、この解剖モデル版は、なんと45米ドルで発売され、すでにいま売切れ中。

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様々な領域に境界線が無くなっていく現代社会で、
この“おもちゃ”が、おもちゃとして残っていくのか、
アートの領域に入ってくるのか楽しみのひとつになるだろう。
そもそも、領域を境界線で区切ること自体、ナンセンスなのだが。

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https://jason-freeny.myshopify.com/

http://www.thisiscolossal.com/

文:渡木章浩

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