喜多川歌麿の傑作木版画 史上最高額で落札/キュリオ定期便[2016/06/26]号

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江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿の木版画が、
フランス・パリのオークションハウス「beaussant lefevre」で史上最高値で落札された。
74万5000ユーロ(およそ8800万円)だ。

日本の木版画の落札額としては、史上最高値だと報じられている。
今回落札されたのは、歌麿の代表的画集「歌撰恋之部」の中の「深く忍恋」。

そこで、歌麿作品の過去の落札価格を
データベースにアクセスし、10年程度遡って調査してみた。
今回の史上最高値は、どんな位置付けになるのだろう。

1位 745,800 EUR(約8800万円)
《L’amour caché》  2016/6/21 Beaussant-Lefèvre
2位 278,500 USD(約2850万円)
《Needlework (Hari-shigoto)》  2011/5/23 Christie’s New York
3位 192,300 USD(約1960万円)
《Man seducing a young woman》  2004/5/23 Christie’s New York
4位 62,150 EUR(約700万円)
《Le refuge d’une pluie soudaine, Ama-yadori》  2016/6/21 Beaussant-Lefèvre
5位 56,250 USD(約570万円)
《Uma no koku (The Hour of the Horse [Midday])》  2011/5/23 Christie’s New York

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1位 《L’amour caché》

2Needlework (Hari-shigoto)
2位 《Needlework (Hari-shigoto)》

3Man seducing a young woman
3位 《Man seducing a young woman》

4Le refuge d'une pluie soudaine, Ama-yadori
4位 《Le refuge d’une pluie soudaine, Ama-yadori》

5Uma no koku (The Hour of the Horse [Midday])
5位 《Uma no koku (The Hour of the Horse [Midday])》

この結果からもわかるように、圧倒的な差をつけて落札されている。
フィガロ紙が、この作品を「傑作」と称えているのも納得だ。

文:渡木章浩

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